京都探訪記 その2 「八坂神社」


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八坂神社は京都の阪急河原町駅、京阪祇園四条駅から降りてすぐ、円山公園の裏(表?)にある神社で、

おそらく京都を代表する神社のひとつである。

もう一方の平安神宮も近くにあり、ここから歩いて30分ほどで着くことができるが、

平安神宮が何やら神聖な感じがして、神社というよりは名前の通り平安時代の文化を今に伝えている遺産的な感じがするのに対し、

この八坂神社はもっと京都らしい、神社が町と溶け合っている風景の一つとしてそこに存在している感じである。

実際休日に行っても観光客でいっぱいということはあまりなく、日曜日の昼間の準急みたいに境内は比較的空いている。

平安神宮のような記念写真を撮りまくりといった活気もあまりなく、どこか寂れた感じのする円山公園同様、

バミューダトライアングルのように喧騒が切り取られた空白地であると言ってもいいだろう。

その分見るところも少ない(気がする)。

 

今回この記事を書くために取材してみてわかったことだが、

境内にはなぜか祇園の水というペットボトルの自販機が置かれている。

 

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祇園水と書かれており1サイズで自販機の上下の列をすべて埋めているあたりに自信のほどが伺われるが

(しかも1個売り切れている)

京都のコンビニなどに置いている商品ではないことからここオリジナルの商品である可能性がある。

実際販売している自販機はお守りなどを売っている建物の横にひっそりと建っていて、

その目立たずひっそりな、

でも訴えるべきところは全部訴えてるところがなんとも京都らしいいやらしさに満ちている。

僕も思わず一本買いかけたが、

未だにこういう水の味の違いを理解できたことがなく、理解できても水は水なので

今回もどうせお金の無駄に終わるだろうと思い買うことはなかった。

※境内のどこかに湧き水があるようで、その水だそうです

 

 

八坂神社の事も少し調べたので書いてみる。

 

Wikipedia及び神社の公式サイトによると建立は諸説あるらしく、

もともと「感応院」「祇園社」と呼ばれていたのが

1868年の神衹官達の際に名称が現在の名前に変更された。

全国の八坂神社の総本山的位置付けの神社であり、祇園祭の中心としても知られている。

 

とかなんとか。。

 

ようするにやはり京都を代表する神社の一つだということなのであろう。

 

この神社の裏手にある円山公園のこともいずれこのシリーズに書こうと思っているが、

この神社も円山公園も最近は外国人観光客が増加したためか、

お祭りでもないのに参道にしょっちゅう屋台が出ている。

どれもあまりおいしそうではなく、また値段も500円というお祭り価格のものが大半なので、

どうしてフツーの日曜日にそんな金払ってイカ焼きを食べなくてはならないのかと思っていたが、

よく考えたら観光客にとっては日本にいることが海外旅行というお祭りなのだから、

そこで訪れる寺社仏閣にこういったハレの日みたいなオーラが漂っているのは

わざわざその日に飛行機を予約しなくて済むので便利なのかもしれない。

最近は茹で牡蠣とかいう京都のどこに縁やゆかりがあるのかわからない屋台も出現しているが、

これもよくよく思い出してみれば錦市場には牡蠣の専門店らしき店があるので、

もしかするとそこから買ってきて並べているのかもしれない。

また参道のはし、本殿へのゆるい階段になっている狛犬のそばにあるたこ焼きは

いつも人が並んでいて、金髪の外国人の方が多くたこ焼きを召し上がっている。

あれももしかするとおいしいのかもしれない。

円山公園の園内にもとんこつたこ焼き(これも500円)の移動車販売が止まっていて、

そこも金額で躊躇しているがもしかするとおいしいのかもしれない。

世の中はおいしいのかもしれないものばかりである。

いつか大金持ちになったらそういう買い食いもやってみたいものである。

 

 

そろそろ書くネタがなくなってきた。

この取材に行った日は11月半ば、

日が暮れるのが早くなり始めた頃で時刻は5時半ぐらいだった。

境内にはたくさんの人がいて外国人観光客は皆それぞれ数人から2人のグループだったが、

一人だけやたらいかつい顔できゅうりだかなんだか

そんな屋台のものを食べて歩いている白人のおじさんがいた。

一度発見するとその哀愁の漂いっぷりは尋常ではなく、

どうして一人でいるのか、

なぜその食べ物のチョイスなのか、何でそんな悲しい顔をしているのかなどなど、

観察すればするほど頭の中が「?」でいっぱいになる不思議なおじさんだった。

正直写真を撮ることも憚られたが、

きっと家族と別のところを見て回ってるのか、

家族がホテルで休憩している間近くにあるこの神社をちらっと覗きにきたのか、

そんなところではないかと思われる。

 

僕も海外に行くとこういうふうに見られるのかもしれない。

イギリスにThe Fallのライブを見に行くのが夢だが、

その時は誰かと一緒に行った方がいいのかもしれないなと少し思った。

そんな11月の八坂神社であった。

 

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ライター:青のりしめじ(http://www.aonorishimeji.com)

京都探訪記 その1 「日向大神宮」


日向(ひむかい)大神宮は京都でも最も古い神社に数えられる神社で、
名前の通り宮崎の日向(ひゅうが)、高千穂の峯の神蹟から神霊を移して造営されたと伝えられている。

応仁の乱で一度焼け、江戸時代に近隣住民の有志によって再建されたそうだから、少なくとも数百年の歴史はあるわけだ。

京都の神社は寺とは違い、平安神宮などの一部の例外を除けばこじんまりとしたところが多いが、
ここや霊山護国神社など、山の上に位置する神社はかねがね大きく、歴史の古い神社が多いようである。

 

11720128_855046584574779_1726720563_n(地下鉄蹴上駅近くの鳥居をくぐって10分ほど参道を登った途中の分かれ道。
右の道を奥にさらに20分ほど登る)

この神社の特徴はなんといっても八坂神社など他の京都の神社に比べ
ぐっと装飾を抑えた質素な佇まいにあるだろう。
よくある朱色の鳥居に派手な本殿といった京都の一般的な神社のイメージとは一線を画す、
山奥にひっそり佇んでいる感じの神社である。
実際人でごった返す平安神宮からもたいして距離は離れていないのだが、
休日の昼ごろに行っても境内は非常に閑散としており、あまりの静けさに場所によっては恐怖を感じる瞬間すらあるほどである。社殿のボロボロさもその雰囲気に拍車をかけている。思えば宮崎の霧島山麓にある神社もこのような質実剛健な佇まいのところが多いので、
ここもそういうイメージに沿って造営されているのかもしれない。
(単に参拝客が少なくて社殿の修繕費がまかなえていないだけかもしれない)

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天照大神が祀られているからか境内には天の岩戸という、
数メートルの奥行きにトンネルのような穴が開いた巨大な岩があり、
中にも小さな社があって神社のプチ名所みたいになっている。
後日Googleで検索したところ、この天の岩戸はパワースポットと呼ばれていることがわかった。
あと中は真っ暗で電気もないので、夜中に穴の両側から挟み打ちされると死ぬしかないようなところである。

また境内の一番高い山の上には伊勢神宮参拝所という場所があり、
伊勢神宮の方を向いた鳥居が山の上のほんの僅かな隙間に建っている。
わざわざウグイスが鳩みたいに飛び交う獣道を歩いて登ってみたが、
感想としてはこれなら伊勢神宮行った方が楽だわというものであった。
誰も賽銭の回収に来ないのか、鳥居の周りには小銭が散乱していてそのままになっていた。
今伊勢という言葉を聞くとパルケエスパーニャが浮かぶ世代の僕だが、
大昔の人にとってはこれが伊勢神宮であり、近鉄電車もない時代は行くのに大変な労があったのであろう。

他に見所として、地下鉄蹴上駅の方から小さな鳥居を登って参道を登っていく途中、
イノシシ注意の看板とともにかつてこの神社がそれなりの観光地であったことを思わせる山荘の跡や、
文豪が暮らしていそうな木造りの家が廃墟的に立ち並んでいるのだが、その風情がなかなか見ものである。
iphoneがあればどこからでもいけるが、どの道20分ほどの山登りを強いられるので、
めんどくさい人はわざわざ行かなくてもいいと思う。(本殿の写真は撮り忘れました)

ライター:青のりしめじ(http://www.aonorishimeji.com)